続「恐い話」(゜ε゜;)


引き続き、恐い話をどうぞ ヘ(^o^)/

前回、親の実家のこと書きましたが

今回も親の実家で体験したこと。

わかりやすく見取り図作ってみました。

前回の話の位置関係が分かりづらかった方は上の見取り図を見てくださいね(^_^)b


この前は子供時代の話でしたが、
今回のお話は私が26か27歳の頃のお話。

ちょうど季節は今くらいだったと思います。


この家の持ち主である祖父が亡くなって
49日の法要で親戚みんなが集まった時のこと。

親戚全員がお酒大好き!という事もあり
20人位でまだ明るいうちから宴会をしてました。
場所は見取り図のピンク色のダイニング。

普段はなかなか会えない親戚がお葬式で久々に再会し、
全員ではないですが49日でまた集まったということもあり
みんなで好き勝手にお酒を飲みつつ、楽しく話をしていました。

16時くらいからハイペースで飲んでましたので、
夜も遅くなると、段々宴会の人数も減ってきました。

眠くなった人は布団の敷いてある大広間か2階の寝室へ移動して寝てました。
(宴会してる横の部屋の寝室は、亡くなった祖父の寝室だったのと、宴会の声がうるさい!
ということで誰も入っていきませんでした。)

それでもまだ飲み続けている人は私を含め10人くらいいたと思います。

23時くらいにトイレに行きたくなり、
宴会の部屋を背に廊下を抜けトイレに行くことにしました。

・・・・実は子供の頃の体験(前回のブログの体験)もあり、
情けない話ですが、夜のこの家は大人になってもどこか慣れず、
一人でトイレへ行くのもちょっとビクビクしてました。

それに加えて暗く不気味な廊下。
何故か異様に広いトイレ。

ホントは誰かトイレに行くまで待って、一緒に行こうと思っていたのですが、
アルコールを詰め込んだ膀胱はもう破裂寸前でガマンできませんでした。

まぁ、廊下を挟んでいるとはいえ
すぐ側で楽しそうな宴会の声もするし
大丈夫、大丈夫!と自分に言い聞かせてトイレのドアを開けました。

トイレのドアを入ってすぐ左手の、女性用(男の場合は「大」用)トイレのドアに
曇りガラスの小窓が見えます。
誰か入っているかどうかわかるように人の影が見えるようになっているんですね。

その時も女性用トイレの曇りガラスに影が見え、ガサゴソ動いてましたので
誰か入っているのはすぐわかりました。

「良かった〜(^_^) 1人じゃない。誰かいた〜(^o^)」と安心し、
早速男性用トイレの前に立ち、さっさとおしっこを済ませようとしました。

でも、ずっとガマンしてたこともありなかなか終わりません(^_^;)

その間、横の女性用トイレにいる誰か(叔父さん?伯母さん?)は
「むぅぅぅふ」と小さな声で(頑張っているのか、ほっとしたのか)一息ついているようでした。

ようやくおしっこも出尽くし、手を洗い、トイレから出ようと扉の方へ向かった時でした。
手を洗って振り返った際に
何気なく女性用トイレの曇りガラスが目に入りました。

「ん?」

「んん??」

「誰も入ってない???」

「いやいやいや! そんな筈はない! はず・・・・」

「でも・・・今・・・・人影が見えなかった・・・・・(T_T)」

「いやいやいや・・・・だって声も聞いたし・・・」

必死に冷静に努めようとしましたが、
恐怖感がどんどん膨らんできました。

それでも何とか平静を装い、
ゆっくりとトイレの出口に向け歩いていきました。
さすがに女性用のトイレを開ける勇気はありませんでした・・・・。

廊下を挟んだみんなのいるダイニングの楽しげな笑い声と
今自分が置かれているこの状況のギャップが凄すぎて・・・。
自分を真ん中にした前方と後方の空気の違いというか・・・。

一刻も早くこの場から離れたいのと
どうしても確かめたいことがあったので
とにかく早くみんなの元へ。

トイレの出入り口のドアを開け、
ダイニングへ通じるドアを開けると
ようやく恐怖感は無くなりました。

みんなの楽しそうな笑顔を見て勝手な怒りが湧いてきましたが
まずは確認を、と思い

「今誰かトイレに行ってた?(頼むから誰か行ったよと答えてくれ〜)」

もしかすると
自分がおしっこをしている間に女性用トイレに入ってた人が用を済ませて(何故かそーっと)出て行ったのではないか?
または曇りガラスの人影が見えなかったのは気のせいで、まだトイレに誰かいるのでは?
と思いたかったんですよね。

「ん?(何言ってんだコイツは?)誰も行ってないけど。」
と私の母親。

「あっ、そう?でもウソついてもわかるよ。えーと・・・」
その場にいる人の数を数える私。

この段階でみんなは会話をやめ、
私の行動をみている。

「んーと、1、2、3、4・・・・・。全員いるね!?何で??」

叔父さん「何が?」

私「だって、今、トイレに、行ったら、女性用のトイレに、誰かいたよ・・・」

叔母さん「ん?でも誰も行ってないよ〜?(酔っぱらい)」

私「でも、声、も、聞いたよ。むぅぅぅふって」

母親「ふ〜ん。だったら誰かいたんじゃないの〜?(酔っぱらい)」

私「誰かって誰?」

母親「知らな〜い(酔っぱらい)」

私「知らないって・・・」

母親「どうでもいいわよ。もう。誰だって(酔っぱらい)」

叔父さん「声って男?女?(すんごい笑顔)」

私「どちらかと言えば男・・・かな?」

叔父さん「じゃあ父ちゃん(亡くなった祖父)かな?(酔っぱらい)」

私「は?」

叔父さん「だから〜、みんなの楽しそうな声聞いてうちに帰ってきたんじゃないの?あはははは(酔っぱらい)」

全員「そうだね〜。(酔っぱらい)」

母親「まぁそれはともかく飲もう飲もう!(酔っぱらい)」

私(の心の声)「ダメだ・・・。この酔っぱらいたちは・・・。子供の頃の大晦日の時と同じだ・・・。」


その後叔母さんがトイレに確認に行ったけど
当然誰も居らず・・・。

私は納得いかないまま
この酔っぱらい達にはどうせ何を言ってもムダだ。
亡くなった祖父が来たんだったらそれはそれで良いこと?だしいいや、と思い
その日はそのまま飲み続けました。

結局次の日にそのことをみんなに確認しても
記憶が曖昧らしく誰も相手にしてくれませんでした。

子供の頃に引き続き
2度目のやるせなさが残った出来事でした(T_T)